もう何年も前になる。
夫のお母様を訪ねた時、驚いたのはそのバードフィーダーの数。
庭中のあちこちに可愛らしいデザインのものから彼女が空き缶を利用して作ったもの、
ありとあらゆる形のフィーダーがぶら下がっていた。
朝起きて一番にひまわりのタネが入った袋を持ち歩いてフィーダーに入れるのだそう。
もちろん冬の最中にも。
野鳥も慣れていて別に飛んで行くわけでもなく、近くの木の枝にとまっている。
それから義理母を尋ねるときはいろんな野鳥のエサを持っていった。
近くに州立公園があり、毎日何マイルも歩いて散歩をするという元気な方だった。
過去形で話すのは、亡くなったわけではなく、アルツハイマーでまったく人が変わってしまったから。
数年前からシニア専用の施設に入っている、初めて面会に行ったときはショックだった。
話には聞いていたものの、まるで子供のように話す。 外に行きたいのに、ダメだといわれると言ってしょげていた。 あれだけ自然を愛して散歩や野鳥の餌付けに熱心だった人に一日中屋内にいろというのは本当に情けない事だけれど、これは施設の決まりだし、患者さんの安全を考えてのルールだ。 なんで外に行けないの? と言われて、今はちょっと寒いからね、カゼを引くかもしれない、暖かくなったら行けるね。 とまるで幼児に話すように説得しなければならない。
そんなきっかけで私も野鳥にエサを与える。
最初は野鳥専用のミックスを買っていたが、そのうちにナッツ類、ドライフルーツ、ハミングバード用のネクター入れなどと凝ってしまい、デッキには6種類のフィーダーが並んでいて、この夏に家のポーチの軒下にもひとつぶら下げた。
数年前に、春先にコットンの糸切れをまとめて置いてあげると、巣を作る材料として小鳥が持って行くことを発見。 そのとき初めてブルーバードを見た。
四季を通していろんな野鳥が来てくれて、さまざまな歌を聞かせてくれる。
なるほど、彼女が好きだったのがよくわかる。
シニアホームで暮らす義理母、野鳥をかわいがった事を覚えているだろうか。
素晴らしいキルトを作り、絵を描くのがとても上手だった人。
なんとも悲しくなる。雨の中ひまわりのタネを追加してあげたら、ちいさな鳥達がチチチッとお礼を言い
早速フィーダーに飛び込んで来た。
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