博物館というと、ホコリをかぶった(ような)古い、生気のないものが陳列されている場所を想像しますよね、学校の遠足で出かけたり、家族で出向いたり。
フィラデルフィアにあるムター博物館はチョイちがいます。
チョイどころかすごく違うな、絶対に行きたくないグロ的博物館と言う人も多いけれど、この私にとっては興味津々の憩いの場所であります。
ムターは1863年、外科医の資料室として始まりました。
ドクタームターが当時の医師の教育の為に、色々な奇形標本や写真、ワックスで再現された疾患の部分、棚いっぱいに広がるガイコツを収集したコレクション、本物です。
なぜこんな場所がいいのか?はい。私はちょっぴりとダークな部分があるのですね、そしてガイコツを見ていると向こうからも話しかけてくるような気がするのです。
生前は生きていた。すべての標本にストーリーがあるはず。
死んでしまうと全てがタブーになるというのがちょっぴりナンセンスだと私は思います。だからといって死体やら墓地が好きというわけでは決してありません。
サイアミーズツイン(結合双生児)で有名なチャンさんとエンさんの石膏像もありました。
その昔、フィラデルフィアの子供たちは怖い話しをする時このムターの噂話をしたのだそうです、本物のガイコツがあるんだって。。。。本物の目玉がホルマリンに漬かっているらしい、等々。
そんな子供たちの一人がグレッチェンさんだったのです、将来ムターの博物館長となる方です。
20年以上も館に勤務して当時年間6千人程の来館者数から106,000人以上に増やしたのはグレッチェンさんの苦労なくしてはありえなかったものだそうです。
ただのグロい博物館から、人々の興味を誘う場所へと変身したのは、彼女が有名なトークショーにダークユーモア一杯で出演したり、いままでは一般人の目にさらしてはいけないタブー的思考からもっとオープンにするため、有名な写真家を雇いカレンダーを発行したり。
大変残念な事に2004年に他界した彼女、でも館内にいつもおられるような雰囲気がします。
そしてあのハスキーな声で、言ったでしょ、それもこれも全部本物よ。。。と言うのが聞こえてくるような感じがします。
え~怖いのはイヤなんて言わない方には是非寄っていただきたい場所です。
生きるということを改めて感謝する気持ちになります。

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