Thursday, September 30, 2010

オクトーバー

明日から10月になる。

末の子に言わせると、10月は良い月なのだそうだ。 理由は実に素朴、楽しみにしている(マンガっぽい)本が売り出しになる事、大好きな(マンガっぽい)テレビ番組の新しいシーズンが始まる、そして忘れちゃいけない自分の誕生日の月である事。 そして彼の友人の誕生日でもあるらしい。

単純といえば単純な理由。けど、身近に幸せを見いだせるというのも一つの特技かもしれない。
私に怒られても、何かツマラナイことがあってもサッとすっきり忘れ根に持たない性格だ。

何年も前に仕事をしていた時、上司の秘書をしていた同じ東京生まれの、年齢上大先輩の方と知り合いになった。 彼女は戦後の厳しい時代に生まれた育ち、お誕生の月が10月。

当時の日本はね、誰も彼もみんな貧乏だったから、これから頑張ろうという意識がね、日本の社会全体にあったの。 それでね、わたくし(いつもわたくしと言った)のお誕生月は10月でね、母からはいつも親孝行な子と言われたわ。

秋は食物が普段より簡単に手に入ったかららしい。 食糧難の日本とは想像もできないが。

この友人は悲しいことに簡単な手術を受けたとき、生涯患っていた糖尿病との悪い関連でわけなく帰らぬ人となった。 糖尿病だったことさえ、周りの者は知らなかったからショックだったし、そんなハンディを持ちながらも文句一つ言ったことが無かった。

9月はおしまい、明日から10月。

写真はフェアで見たひまわりの花。 

Tuesday, September 28, 2010

灯台めぐり

海を見るともう夏も終わったという色をしていました。
メインは灯台とパフィンという可愛らしい海鳥で有名です、食いしん坊の人たちにとっては野生のブルーベリーとかロブスターが代表選手でしょうか。

この灯台は今でこそオート化したようですが、その前はきっと、灯台守の方が毎晩光を放ったのでしょうね。 メインには何度も行ったことがありますが、灯台を見たのは初めて。
パフィンちゃんも見たかったけれどいませんでした、けどカモメがいっぱいいました。


Monday, September 27, 2010

スクープとクレープ

アルバイトをしていた美術大学の学生さんがお客さんの似顔絵を描いたコレクションが壁いっぱいに。
お手製のワッフルコーンがお行儀よく並ぶウィンドウ、これを見て通り過ぎることなんてできないわ。

潮の香りただよう小さな港町、ベルファストはメイン州コーストラインの、丁度まんなか辺り。
日が沈んだ頃海を背中に坂道を登って行くとオシャレなビストロやカジュアルなバーがある。
ビールを飲むつもりもないし、お腹もすいていないからゆっくりと歩いて行くとおいで、おいでと呼ぶようにセピア色のお店の中。
覗いてみればMust try!的なアイスクリーム、ジェラトのお店。そしてクレープも作る。

オーナーの女性は大変興味深い人だった、名前は聞かなかったからメイン州のジュリアチャイルドと呼びましょう。

次の朝には帆立貝とマッシュルームホワイトソースのクレープを食べました。おいしかった!








 







古い街

ポーツマスといえば条約!と答えが返るように、小さなニューハンプシャーにある港町には歴史がある。 真新しい住宅が並ぶ街に住む者にとって、その魅力は並ぶレンガ作りの古い建物だ。
外はもちろん、建物の中にも味わいがある、それがたとえモダンなカフェのお店だったとしても、なんとなく壁に染み込んだ時が感じられる。 誰かの会話が聞こえてきそうな。

一体この店舗は昔、昔、その昔何があって、誰が行き交ったのかな。

Wednesday, September 22, 2010

メインイベント

今年もまた、やってきましたメイン州のお楽しみ。
末っ子はこのフェアをヒッピーの集まりと言っていますが、まあ、適切かもしれない。
オーガニックをテーマにしたこの農村フェアにはゲームとかわたあめなんてありませ~ん、ボトルに入ったお水も売ってません。(そのかわり水筒持参して井戸から新鮮なお水が飲めます)

毎年行ってガーリックやら毛糸やらを買ってきます。 

メイン州って何か好きだわ。 寒いけどねぇ、冬になると。

Tuesday, September 21, 2010

サプライズ

庭でとれたナスを利用して長男の好きなエッグプラントパーメジャンを作りお持ち帰り用にとキャセロール皿に入れて、アパートに戻る彼に渡した。

今回家に寄った時、キャセロールのお皿、返すよといって紙袋をくれた、何気なくテーブルの上に置いたら、中は見ないの? だって。 

お皿でしょう? と言い中を覗くとこんなにかわいいキャンディーバスケットが。

あら、かわいい!ありがとう! 本当に驚いた。

そういえばまだ小学生だった暑い夏の日、引越し準備でストレス一杯だった私に自転車を走らせてアイスクリームを買ってきてくれたのもキミだったね。 ドロドロに溶けていたけど喜んで食べた。

本日は親ばか日記。

Monday, September 20, 2010

カマンベールチーズの季節


Whole Foodsをウロウロしていたらカマンベールの試食コーナーに人が一杯群がっていました。

あ、カマンベールチーズが出始めたのね。。。バゲットとグラニースミスのりんご、キャラメルフレーバーのマスタード(これ、おいしいの)それからハムも買い込んで家に着いたら早速、サンドイッチを作りました。
洗濯をしに帰宅していた長男にもおすそ分け。
中には周りのカビちゃん皮は捨てて食べないという方もいますが私はここが好きです。貧乏性。


Wednesday, September 15, 2010

カゼがはやっています。

マサチューセッツ州では急に気温が下がりました。
今日の気温は18℃、夜には7℃まで下がるようです。 
32℃以上の気温が連続した夏の後で体の調子が悪くなっている人が多いようです、末っ子と私もその仲間入り。
お医者様の話ではこの時期、流行っているのだそうです。
学校もはじまったから感染する機会もたくさん。

学校を2日間休み、医者に行きお薬を飲んでいても喉、耳、頭が痛い、そしてすごくダルイと言います。 抗生物質は飲ませたくないけれど仕方がない。

今日やっと学校に戻りましたが、私もダルくて。
お昼何かスパイシーなものが食べたくなり、それでも料理が面倒だったのでインスタントラーメンにホールフーズで買ったキムチを入れてみました。 
ガーリックが効いていてなんとなく早く良くなる様な気持ち。(そうだといいんだけどぉ)

Monday, September 13, 2010

♫ブンブンブン、ハエが飛ぶ♪

買い物が終わってコーヒーが飲みたくなり、近くのスターバックスに行きました。
車を停めて外に出たら、鼻が曲がりそうなニオイ!この悪臭は?と見回すと、ショッピングセンターの管理の一部であろう人たちが芝生に肥を与えています。
しかしこのニオイは化学薬品ではなく、もっとナチュラルな酪農風なものです。

しかも驚いたことにスタバのお店の外にあるピクニックテーブルなどに人がいっぱい座っていて
コーヒーを飲みながら携帯で話したり、パソコンのキーを叩いているの!
この人達、蓄膿症でニオイに鈍感なのかしら!と思いながらお店のドアまで走って行きました、だってほんとにクサイんだもん。

列に並んでオーダーする時、夫に何かスコーンでも欲しい?と聞いたら青い顔をしていらないという。
ほんとにいらないの?とまた聞いたら、ほんとにいらない。だって。。。。

コーヒーを手にしてシートに座ったら夫は あのペーストリーケースの中、大型のハエが一杯飛んでるよ、20匹はいるんじゃないかな だって。
よく見るとお店中にもハエがいっぱい! あの肥やしの香りに誘われて飛んできたのでしょう、お客さんの出入りでドアが開くたびブ~ンと入ってきたのね。

座っていると足に止まったりテーブルの上を歩いてたりとゆっくり座っている気にはなれない。
そんな状況でも、他の人達はコーヒーをすすって新聞を読んでる。。。。
お店のなかはハエだらけ、外は強い夕方の太陽にあたった肥やしの臭さでたまらない!
逃げるようにして帰宅しました。

Friday, September 10, 2010

食欲の秋、編み物の秋 他はどうでもいいわ。。。

おいしいアップルパイを作ろうと思ったら、りんごの種類を工夫してみると楽しいです。
我が家の近辺にはオーチャードがいっぱいありますが私が狙うのはいつも同じところ、なぜってパイ作りに欠かせないグラベンスティーンという種類を売るのはソコだけなの。

夏の終わりになるとすぐ収穫できるりんごらしく、さあ、秋だ!という心構えをスタートさせてくれます。
農園に詳しい方にいわせると、このグラベンちゃんはあまり美人じゃないし、(グロサリーストアに並べても見栄えが良くない)同じ木から一年おきにしか収穫できないとかで育てて売る方にしてみればあんまり利益にならないりんごみたいなんですよね。
昨日オーチャードに電話したら、もう売りに出されているとの事、買いに行かなくっちゃ。

それから。。。
この間スタートしたカーディガンがそろそろ完成になるのでRavelyのサイトを見てまた可愛らしいカーディガンを発見してしまった。(あ~あ、毛糸ダイエットするつもりだったけど)
スエーデン製の毛糸がすっごくカワイくて一目惚れしました。 オーダーした先がFlying Fingers Yarn Shop とプッと笑いそうな名前、場所はNYCの郊外ですが、お客様の為に上の写真のバンをNYCからお店の間を行き来するんだって。 サイトで見たとき、食いしん坊な私は即あのオスカーマイヤーのホットドッグトラックを連想しましたが。。。。 

なんともサイケデリックな車、乗ってみたいなあぁぁ。。。
この毛糸屋さん、マーケティング根性があると思いません? 

Thursday, September 9, 2010

知ってると思っていること

母にかぎ針編みを教えてもらったけれど本心はいつも編み棒を方に憧れていた。
彼女にはこちらの特技が無かったため、教えてとも言い難くて10代になって何かの雑誌を参考に編み棒編みを始めたから、正しく自己流のニッターです。(つまり誤解が一杯ということ)

ゲージを編む作業の知識もなく、とんでもないサイズのカーデガンを編んだり、編みあがっても納得のいかないモノが出来上がったり、ストレスと不満で一杯だった。
まず驚いたのが、私の糸と毛糸の持ち方は本当にヘンテコであるという事。

かなり前、夫に近くの手芸店でニットの教室があるからと言われ、何よ編み物位自分で出来るわよと思いつつもハンブルに通うことにした。

そこで教わった事は今でもしっかりと覚えている。 知っているつもりでいるということはソンすること。
いつでも何か教わることは一杯ある。 さてこの本も そうか! とアニメの主人公のように星一杯の瞳キラキラにしてくれる本です。 

本屋さんで見かけるとまったくビギナー用のニット本に見えますが、とんでもない、知識の宝庫です。
そして更に感激したことはこの著者と私の編み方は全く同じであるという事。
(この本ではジャーマンスタイルと呼ばれています。他にコンビネーションニッティングと呼ぶ人もいるけど。)
著者が育ったイギリスで家庭教師から習った編み方に納得がいかず、スイス育ちの使用人が編んでいる様子をマネして前者から怒られたため、隠れて編み物をしていた話。
なるほどねえと感激した。

後ろと前、そでを縫い合わせる作業が大嫌いなこと、(よって彼女のパターンはこの作業が殆ど無いように工夫されている)ヘンテコな編み方をすること、そしてこの趣味に関心を持ってくれる夫がいることと、エリザベス師匠と私にも似た部分が一杯。
亡くなってから十年近くになりますが、今でもアメリカではEZマニアと自称するニッターが一杯います、そして私もそのファンの一人になりました。

Friday, September 3, 2010

友人からのプレゼント

この写真は友人がグアテマラを旅した時、朝霧が去っていく様子をとらえたもの。
メールで送ってくれた。 
自分が住んでいる世界とは違ったような色、こんな場所が地球上にあるのかと驚いた。
つまらない事に文句を言っている自分がそれこそつまらなく見える。
心が謙虚になる景色、いいですよね~。

Thursday, September 2, 2010

子供たちが成長したその後

お友達のキャロルさんが、自分の美容室・ブライダルショップを開業するそうだ。
彼女にはかれこれ5年近くヘアカットもカラーもお世話になっていて、家族もキャロルさんの働くサロンに行く。 美容関係の事は殆ど知らなかったが、こうしてサロンのオーナーから場所を借りて自分のクライアントを相手にヘアの云々をして、料金の40%はオーナーに払うというのが相場なのだそう。

キャロルさんは台湾出身の方で、おおらかで優しい人。 さっぱりした性格が私と似ているせいか話も合うし彼女から学ぶ事も多い。住まいも近い。 

日本の童謡をよく知っている。 おばあさんが歌ってくれたそうだ。
台湾の方達は日本びいきというのは知っていたが、日本のおかげで学校、病院の設備を整え今の台湾があると言う話をよく聞かされたそうだ。
高校生の時は、アンアンやノンノを読んで日本に憧れたらしい。 あ、それ私も読んだ!ヘアスタイルやファッションのバイブルみたいだったね!

もう3年間も店舗を探したの。 ペテンにかけられて手付金を盗まれたりしたこともあったのよ、でも今回決まったからね。 と、とても嬉しそう、台北から妹さんも参加して本格的にサロンを経営するらしい。 私も自分の事のように嬉しく思っている。

お嬢さんが小児科になりたいという目標をキチンと持っている。 大学とか大学院の費用が高い事をよく知っている私が冗談にいっぱい稼がないと、これから学費が大変!といったらうなずいていた。
そして子供たちが出て行った後、自分のしたいことに没頭できるようにしたいから、これから始めるのよ。と。

ほんとねと言いながら、彼女に脱帽。
以前は中華料理のレストランをご主人と弟さんと経営していたからビジネス感覚はすぐれているし、決まった店舗も高尚な住宅街にあるからきっと大成功することでしょう。

Wednesday, September 1, 2010

やっと。。。

アメリカに暮らし始めて数回、アサガオを咲かせようと植えたけれど何故かいつも失敗。
それからずっとあきらめていたし、付近でも見かけないから、このあたりでは育たないものといい加減な納得をしていた。

春先にホールフーズでこのアサガオの苗を見かけ、ダメもとで植えてみたら。。。
ヒョロヒョロと育っていくけれど花は咲かない。 ああ、またダメ!と思いながらもツルが伸びていく様子を見ていると引っこ抜くような意地悪な事はできない。

で、どんどんと大きくなったアサガオ、8月も終わりになりやっと一つ咲いた。
そして今朝見たらあちこちに小ぶりだけれどかわいい花が咲いた。

アサガオを見ると子供の頃遊び相手を良くしてくれた祖父を思い出す。
まだ東京の郊外でも土の庭があった頃の話で、毎年夏の始めにアサガオを沢山植えて、何色の花が咲くのか楽しみにしたものだ。 

お世話になっている内科のドクターにある夏、庭になったトマトを持っていった事がある。
大きな真っ赤なトマトをしばらく見つめ、少し涙ぐんでいたのでびっくりしていたら、数年前に突然亡くなったお母様の話をしてくれた、毎年野菜を庭に植え、特にトマトが好きで沢山育てた方だったそうだ。

このお母様はタイの方で、アメリカで暮らすにはいろいろと苦労があったそうな。

天国という所があり、そこにも庭があったなら、祖父もドクターのお母様もきっと、せっせと庭仕事をしているはずだ。