Monday, October 1, 2012

アメリカで入院する時 医者を探そう その1

心臓発作や盲腸の破裂のように緊急なケアが必要な場合はのんきにドクター選びや病院のチョイスなど調べるヒマは勿論ありません。
私の変形股関節は地獄の痛みでしたが良い医者を探し出すという時間の掛かるタスクから始まりました。 そしてこれは一番大切なプロセスだと思います。

私の住むボストン近郊には世界に名立たる大病院、有名医大の附属病院が山ほどあります。
そして専門医も掃いて捨てるほどいます。
ここでネックになるのがどの医者を選ぶかですが、これは実にランダムに探して会いに行くしかないのです。 勿論病状によりその専門の先生を選ぶのですが、これも実に大変なタスク。
口コミ情報があればそれが一番いいですね、それで実際先生と会ってみる。
そしてアメリカの医療費は高いですから健康保険の会社によってその先生・病院が保険区域に入っているか調べることも大切です。
大抵はファミリードクターの紹介によるものになりますが、実際ファミリードクターはコンピューターのプリントアウトで調べるだけ。 本人が会ったこともない様な医者を紹介するケースもおおいです。 教訓その一、頼るのは自分自身のみ!

ボストンの某大病院の某有名先生に会いに行った時。

”あのね、あなたの現状はすごく複雑ですよ、ボストンの大病院で簡単に手術してもらおうなんてつもりじゃいけないよ” なんて言われました。 (それじゃ何しろっていうんだよ!)

アシスタントを5,6人引き連れたこの大先生は非常に上から目線でした。
この医者の秘書もアンフレンドリーでしたよ。

それでも何回か通いましたが待合室で待つのが一時間近くて(これはアメリカでは非常に長い方です)実際医者に会う時間は3分ほど。 全部アシスタントが診断します。 最終的にこの医者に行くのは時間の無駄だと判断しました。
(向こうから何度もアポイントメントをキャンセルされました。何かの会合やら発表会やらで)

股関節の痛みがいよいよ酷くなり自宅に近いセラピーに通い始めた時。
セラピーの先生にいろいろと話しているうちに大病院や大組織にこだわらないのなら、プロビデンスにいい先生達がいますよと教えてもらったのです。
彼らは術後の患者さんもケアしていますから医者の良し悪しも知っています。
そしてマサチューセッツの南隣にあるロードアイランド州に越境(苦笑)して紹介のあった先生に会いに行きました。 

けれど残念な事にレントゲンを一目見るなり別の先生を紹介されました。
私の股関節、変形に変形を重ねてしまったのですね。
ただこの先生は正直でした。 そしてアシスタントなんていない。 診察もすべて先生がしていました。 ドクタールーベンに行きなさい、彼は若く、体力もあるし最新の技術を持っています。この近辺の外科医の注目を浴びている人ですよ。 と言われ希望が少しだけ湧いて来ました。

これが私の人工股関節に変える手術の第一歩になりました。 ここまで来るまでに一年近くかかりました。

(つづく)









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